日本相撲協会は31日、大相撲九州場所(11月13日初日、福岡国際センター)の新番付を発表し、大輝改め北勝富士(ほくとふじ、24=八角)が、幕下付け出しを除く58年以降の初土俵で2位タイの所要10場所でのスピード新入幕を果たした。

 福岡市内の八角部屋で会見し、番付表を見ながら「序ノ口の1番小さな名前から始めて、1番上(の幕内)に名前が載ることを目標に頑張ってきたので、うれしい」と喜んだ。

 師匠の八角理事長(元横綱北勝海)は「まだまだこれから。私からしたら稽古も足りないし、体をつくるのもこれから」と手厳しかったが、それも期待の裏返し。新入幕昇進を機に、しこ名を大輝から「北勝富士」にあらためた。師匠の北勝海と、その師匠の元横綱北の富士の両横綱からそれぞれ取ったしこ名。「名前を汚さないように、さらに精進して頑張っていきたい」と誓った。

 九州場所からは大銀杏(おおいちょう)も結う。対戦したい相手を問われると、大学でしのぎ合った同期で同い年の新小結御嶽海と、高校の先輩の大関豪栄道の名前を挙げて「見ている人に喜んでもらえる相撲を取れるように、頑張っていきたい」と話した。