昨年秋場所以来、7場所ぶりの優勝を狙う横綱鶴竜(31=井筒)は、1横綱2大関を撃破している小結玉鷲(32=片男波)を下手ひねりで下し無傷の8連勝、ストレート給金を決めた。

 横綱白鵬(31=宮城野)は、小結御嶽海(23=出羽海)を危なげない相撲で寄り切って1敗を守った。

 横綱日馬富士(32=伊勢ケ浜)は、前頭2枚目嘉風(34=尾車)を寄り切って7勝1敗とした。

 綱とりの大関豪栄道(30=境川)は、関脇隠岐の海(31=八角)に左四つから押し出され痛恨の2敗目を喫した。土俵際際どい一番となり、いったん豪栄道の突き落としに軍配が上がったが、物言いがつき、行司差し違えとなった。

 大関同士の一番は、かど番の照ノ富士(24=伊勢ケ浜)が、琴奨菊(32=佐渡ケ嶽)を寄り切って6勝目。琴奨菊は5敗目。

 大関稀勢の里(30=田子ノ浦)は、前頭4枚目琴勇輝(25=佐渡ケ嶽)を突き出して6勝2敗とした。

 大関とりを狙う関脇高安(26=田子ノ浦)は、前頭筆頭栃煌山(29=春日野)に押し出され4敗目。大関昇進の目安となる直前3場所の勝ち星合計33勝へ、今場所12勝が必要だったが、手痛い1敗となった。

 前頭15枚目の新入幕石浦(26=宮城野)は、同11枚目旭秀鵬(28=友綱)を上手投げで下して1敗を守った。

 人気力士の前頭3枚目遠藤(26=追手風)は、同8枚目佐田の海(29=境川)を突き出して5勝目を挙げた。

 8日目を終え、勝ちっぱなしは鶴竜、1敗で白鵬、日馬富士、平幕の石浦が追う展開となった。