新年の願いは-。大相撲の大関稀勢の里(30=田子ノ浦)は2日、東京都江戸川区の部屋で今年最初の稽古を行った。小結高安と12戦全勝。8日には初場所(東京・両国国技館)が始まるとあって、年末や元日の休みも体を動かしており「(新年の感じが)いつも以上にない。(初日の)1週間前って感じだけです」と正月ムードをかき消した。
優勝にはまたも届かず、3度の綱とりは全てはね返された昨年だったが、年間最多勝を獲得もした。30歳となって成長を感じさせた16年。17年は「やっぱり、いい1年にしたい。相撲人生でいい成績を残し、思うように体が動く状態が一番いい。一番欲しいモノは『衰えない体』『強い体』。そのために基本と食生活をしっかりしないと続かない。いくらでも自分次第だと思う」と誓いを立てた。
26歳の高安と12番だけで取り終えたのは「高安の体力と気力の限界を感じた」と笑わせた。衰えはまだまだ。あとは突き抜けた強さを-。その追求に年齢は関係なく、こうも言った。「達人はみんな、年を取ってから『達人』になる。体の使い方もそれなりにあると思うし、力だけではない」。
積み重ねた稽古量と多くの経験は、若かりし時にはなかったモノ。30歳以上の横綱昇進は昭和以降7人。「精神があって体がある。つまらないことでもやらないといけない」。横綱という達人の域を求める17年が始まった。【今村健人】

