横綱白鵬(31=宮城野)が西前頭2枚目荒鷲(30=峰崎)に敗れ、横綱在位57場所目で14個目の金星配給となった。立ち合いでやや右に動いてきた荒鷲に上手を取られると、勢いよく時計回りに体を回されて、そのまま寄り切られた。土俵の外では、ぼうぜんと立ちつくし苦笑いを浮かべた。

 支度部屋では時折、思い出したかのように厳しい表情を見せ「まぁ見ての通り」と潔く「違うところはない。こういうこともある」と自分に言い聞かせるように話した。

 初顔合わせの連勝は28で止まり、自身の持つ史上最多41度の中日勝ち越しも、更新できず。1差で追う展開に「もうダメー」と、笑う余裕もあったが、帰りの車には「あー」と言いながら悔しそうに乗り込んだ。