西十両3枚目の豊響(32=境川)が、東十両5枚目の琴恵光(25=佐渡ケ嶽)を下して8勝目を挙げ、勝ち越しを決めた。相手に右差しを許したが、もう1度突き放して押し出した。昨年夏以来5場所ぶりの勝ち越しで、風呂から上がると、床山の床輝(23)に向かって「おかげさまで給金直せました」とニヤリ。「落ち着いていました。冷静に取れた。よく腕も伸びたと思います」と納得した。

 十両の優勝争いも、同じく2敗の大砂嵐と並んで首位をキープ。「そのへんはあまり考えてない」と言い「調子いいのは、自分でも分かる。これを維持して、あと5日間。怖がらずに前に出るだけ。自分を信じて」と、自らに言い聞かせるように話した。