来年3月から公開される宮本亜門氏演出のミュージカル「ウィズ~オズの魔法使い~」のヒロイン、ドロシー役をAKB48グループから決める公開最終オーディションが21日、都内で行われて、NMB48梅田彩佳(25)とAKB48田野優花(16)が合格した。

 1次から受験した108人。この日の最終選考に残っていた6人が、ダンス、芝居、歌唱の3部門を審査され、選考に悩んだ宮本氏が「自分で自分にいいかげんにしろと言いたい。でも、どうしても2人ともと仕事をしたくなった」と、急きょダブルキャストに決めた。

 2年前のオーディションでは、最終審査で実質的な次点で惜しくも落選していた梅田は、圧倒的な歌唱力を身につけていた。「2年前に見られなかった景色が見られるのがうれしい。来年3月にどんな自分と会えるか、今から楽しみ」と喜んだ。

 若手の田野は、宮本氏が「2年前と今回のオーディションを見てきて、誰よりもダンスが優れていた。そして歌声がドロシーにぴったりだった」と評価。梅田だけでなく「どうしても田野優花と仕事がしたくなった」と2人目に選んだ。田野は「尊敬する梅田さんと切磋琢磨(せっさたくま)できるのが、楽しみです」と感激していた。

 共演者は、陣内孝則や佐賀龍彦、施鐘泰、エハラマサヒロ、小柳ゆきら。