<大島優子卒業コンサート>◇8日◇味の素スタジアム

 AKB48大島優子(25)卒業コンサート「6月8日の降水確率56%(5月16日現在)、てるてる坊主は本当に効果があるのか?」が8日、東京・味の素スタジアムで開催された。

 秋元康総合プロデューサー(56)が、大島の卒業と大逆転劇のAKB48第6回選抜総選挙について、日刊スポーツに総括を寄せてくれた。

 秋元氏

 すてきなコンサートだったと思います。優子には、42・195キロを完走したマラソンランナーへ送るように「お疲れさま」と声を掛けました。一方、メンバーたちには「大島優子が残してくれたものは何か?」という話をしました。「大島優子のすごいところは、屋根の上にある夢を、ただ見上げていただけではないことだ。優子はハシゴの1段目に足を掛け、上ったことだ。さらに、すごいのは、屋根の上に夢があることは分かっていても、屋根の上を見るよりも、ハシゴの1段1段を大切に上ったこと。優子の全力パフォーマンスの正体は、そこにあった。そして、優子はハシゴを上り切った。優子が残してくれたものは、その姿勢だ」という話をしました。

 総選挙の結果は、ファンの皆さんの声が届いたものになっていたと思います。ファンの皆さんは、それぞれ推すメンバーがいるのですが、その思いが今年の総選挙の結果となり、「なるほどなぁ」と、僕も勉強になりました。1人の声ではなく、多くの皆さんの声を聞くと、また、新しいAKB48が見えてきますね。

 AKB48の最大の魅力は、その未来が僕にも見えていないことですよ。いつだって、メンバーとファンの皆さんとスタッフの皆で、手探りをして、作っていくのですね。