SMAPの中居正広(42)が、末期の大腸がんを公表した俳優の今井雅之(54)に対し、「何より今井さんが辛いと思う」と思いやり、「がんは手ごわいです」としみじみ語った。

 中居は17日放送のフジテレビ系「ワイドナショー」に出演。番組内で今井について話題になり、MCを務めるお笑いタレントの東野幸治(47)から1995年にテレビ朝日系ドラマ「味いちもんめ」で共演したことを触れられると、共演当時について「(今井は)敵対している間柄だったし、仲が悪かった。(元々)僕のことを気に食わなかったみたい。アイドルが嫌いみたいで」と振り返り、「4カ月の撮影中、3カ月は挨拶もしなかった」と確執があったことを明らかにした。

 その後、劇中で2人だけのシーンが増えていき、中居の方から「もっと話をすれば、自分のことを分かってもらえると思う」と今井に距離を縮める提案をしたことで、関係は激変し、撮影最後の1カ月は2人で朝まで酒を飲む親密な仲になったという。

 中居は今井の病気については「昨秋に電話で直接伝えられた」と告白。前週も電話で会話をしたといい、「食べられない、睡眠薬がないと眠れない、筋力がなくなり立てない。それが本人がとにかく辛いと」と会話の内容を明かした。厳しい状況の今井について、「舞台で今井さんを見られないファンの方も辛いと思いますけど、何よりも今井さんが辛いと思う」と思いやった。

 また、今井は9月に、自身が脚本、監督、主演を務める映画の撮影が控えているが、そのことについて中居は「監督としては撮れないから、主役として頑張る」と今井が意気込んでいることを明かし、エールを送った。その上で「がんは手ごわいです」と、2月19日に肺がんにより他界した実父を思い出してか、しみじみ語った。