映画「私たちのハァハァ」(松居大悟監督)の初日舞台あいさつが12日、東京・テアトル新宿で行われた。

 応援しているロックバンド「クリープハイプ」を見に、女子高生4人組が北九州から東京へ自転車で旅をするという青春ロードムービー。昨夏の撮影時は全員が高校生で、真山朔(さく=19)は「オーディションで決まったとき、お芝居の経験がなくて、不安の方が大きかった。それでも、一度しかない18歳の夏を切り取ってもらって、すてきな思い出になった」と感慨深げだった。

 しみじみとした雰囲気は松居監督にもうつった。突然、瞳を潤ませて「泣きそうになってきたな…。感慨深い。僕らはもうみんなと会わなくなるのかなと思ったら、ちょっとね。なあ?」。隣の池松壮亮(25)に助け船を求めたが、無視されて苦笑いした。

 映画「自分の事ばかりで情けなくなるよ」など、過去にも松居監督作品に出演している池松は、同監督が作り上げた世界観の完成度の高さに驚嘆した。「松居さんとは何度もやってきたけど、今回が一番おもしろい。僕は引退しようかなと思います。あとは(主演の)4人に任せて…」。唐突の引退発言? でファンを困惑させていた。

 ほか井上苑子(17)大関れいか(18)三浦透子(18)中村映里子(26)が登壇した。