武田梨奈（２４）の連続ドラマ初主演作として、ＢＳジャパンで１月から３月まで放送された「ワカコ酒」の、第２シーズンの製作、放送が決まり１９日、都内の撮影現場が公開された。武田はこの日、カンフー道着を身にまとい、真っ昼間から酔拳を披露した。

　前日１８日に撮影はスタートしており、この日は主人公村崎ワカコが酒を飲んで強くなる妄想をするシーンを撮影したという。武田は、司会から酔拳を披露するようリクエストが出ると「急に…今ですか！？」と驚きながらも、滑らかな動きから、腰の入った突きを披露。「もともとジャッキー・チェンさんが、すごく好きだったので、よく見ていたのもあるんですけど…こだわりは、完璧じゃなくダサいところもある、ワカコ風にやったところ」と、ジャッキーの“完コピ”ではないことを強調した。

　「ワカコ酒」は、酒と料理が大好きで１人飲みをしては妄想をめぐらせるワカコの日常を描く、月刊コミックゼノンで連載中の漫画家・新久千映氏の同名グルメ漫画が原作。第１シーズンはＢＳジャパンにとっても初の連ドラとなった。女性からの厚い支持を集め、全国各局へ順次、放送が拡大したほか、６月５日には東京・新宿ピカデリーで、酒が好きな１００名の女性を集めた、舞台あいさつ付き日本酒試飲上映会も開催されるほど反響が大きかった。今年７月から９月までは、ＴＯＫＹＯ　ＭＸなどで３分間の短編アニメが放送された。

　シーズン２は、来年１月８日から放送がスタート（金曜午後１１時半。全１２話）する。武田は「シーズン１を撮っている時から、２をやれたらいいと言っていました。実現できたのがうれしい」と喜んだ。シーズン２に向けて、どうしたらいいか方向性を考えていたといい「（作品と出会って）１人飲みにはまってしまって、１人で飲みに行くようになってしまいました。女性は１人飲みしにくいと思うんですけど、こういう飲み方をしたいとか、一歩踏み出せるドラマになればいいと思います。身近に見られるドラマになっていると思うので、未成年やお酒が苦手で飲めない人にも楽しめるドラマになれば」と笑みを浮かべた。

　お酒を飲んでの失敗談を聞かれると「お仕事で遅刻、寝坊したことが１度もなかったんですけど、マネジャーさんとスタッフさんと飲んだ時に（アルコール度数）４０度か５０度のお酒を、人生経験だと言って一口、飲ませてもらった。一口飲んだだけで次の日、起きられなくて、マネジャーさんから鬼のような電話が入っていたことが…人生で初めて寝坊しました」と言い、苦笑した。