第2次大戦中、ユダヤ系難民に日本へのビザを発給し、6000人の命を救ったといわれる実在の外交官の半生を描いた映画「杉原千畝(ちうね)」(12月5日公開、チェリン・グラック監督)のワールドプレミアが作品の舞台となった同市で行われ、主演の唐沢寿明(52)妻役の小雪(38)らが出席した。

 唐沢、小雪、グラック監督は、杉原氏が最後までビザを発給し続けたホテルやカウナス駅など、ゆかりの場所を訪れた。日本総領事館は今、同氏の偉業をたたえる記念館になっており、今年は年間約1万2000人が訪れた。記念館でボランティアを務める留学生の吉田歩さん(21)は「杉原さんの偉業がどう映画で伝えられるか楽しみ。リトアニアでもぜひ上映してほしい」と期待していた。