山田洋次監督(84)の新作「母と暮せば」(12月12日公開)完成披露試写会が22日、都内で行われた。主演の吉永小百合(70)は、同監督作品への出演は5本目だが「今回が一番、監督に迫力があって怖いくらい」と撮影を振り返った。そして、山田組初参加の嵐・二宮和也(32)について「監督から難しい注文が出た時、ヒョッと受け止めて次のテストでできる。軽やかで、男性ですけどフェアリー(妖精)のように演じる」と才能を絶賛した。

 二宮は、長崎への原爆投下で3年前に亡くなり、主人公の元に亡霊となって現れた息子を演じた。「僕も“フェアリー和也”に改名しようと思います」と宣言した上で、吉永が撮影中、自身のことを“取材”していたと明かした。「嵐の番組も毎週見てくださり、情報が更新されていく。さすがだと思った」。この日の試写会は二宮人気もあってか、一般からの応募の倍率が1200倍に上った。