中森明菜(50)の新曲「FIXER」が、ビートたけし(68)西島秀俊(44)の共演で話題の映画「女が眠る時」(ウェイン・ワン監督、来年2月27日公開)のイメージソングに決まったことが25日、分かった。明菜のオリジナル曲が、映画の主題歌やイメージソングになるのは91年の映画「天河伝説殺人事件」の「二人静」以来、25年ぶり。

 「FIXER」は、来月30日に発売される6年ぶりのオリジナルアルバムのタイトルにもなっている。ミディアムテンポの英語詞の作品で、明菜の繊細なボーカルが演奏と融合し、妖艶な雰囲気を出している。「女が眠る時」は、95年に「スモーク」でベルリン映画祭銀熊賞を受賞したウェイン・ワン監督が短編小説を映画化したもの。同監督にとって初の日本映画。

 たけし、西島のほかに、忽那汐里、小山田サユリ、リリー・フランキーら豪華な顔ぶれが共演する。若く美しい女性と男との異常な愛や、変わっていく妻との関係、覗(のぞ)きへの罪悪感などを描いていく異色のミステリー作品。関係者は「イメージに合う曲を探す中、映画の深淵(しんえん)となる魅惑のミステリー感と明菜さんの曲のイメージが見事に合っていた」と言う。同映画の木藤幸江プロデューサーは「たけしさんが出演して、ウェイン・ワン監督が撮る作品に、まさか中森明菜さんがイメージソングを歌っていただけるなんて、そんな豪華過ぎるコラボレーションが出来たことを大変うれしく思っています」と話している。

 27日から上映される同映画の予告編のタイトルコールも明菜が務めている。