フリーアナウンサーみのもんた(71)が25日、テレビ朝日系「報道ステーション」のゲストコメンテーターとして生出演し、31日で番組を降板する古舘伊知郎キャスターに、「長い間おつかれさまでした」とねぎらった。

 2人は旧知の間柄。みのは、古舘キャスターについて、「天下一品。プロレスの実況を聞いた時には、すげえ、と寒気がした」と、局アナ時代の実績を振り返り、「まさかあなたが、久米さんの(ニュースステーションの)後をつないで、最初はやらない方がいいんじゃないかと思ったけれど、ここまで成功させた。素晴らしい」と、評価した。

 「私は金曜日は、最後の出演になる。みのさんにぜひ、番組に出てほしかった」といわれたみのは、政治ニュースに対する持論も展開。この日行われた参院予算委員会の質疑の映像を見た後、「消費税を10%にするのかどうか、安倍(晋三首相)さんに聞いてみたい」と話した。「しゃべりに魅力を感じるアナウンサーが、もっと生まれてほしい」と、若手アナらに呼び掛ける場面もあった。

 一方の古舘キャスターは、旧知のみのを横に、持ち前のマシンガントークをさく裂。昔からの交流を明かし、夜の銀座で飲んだ思い出話などを披露。仕事の相談をしようとしたら、約束に2時間遅れて現れたみのに、そのまま飲みに連れて行かれ、帰りのタクシーを降りた後、車が戻ってきて「おれの生きざまを見ろ」と、アドバイスされたこともあったという。みのは、「40年前です。懐かしいですね」と表情を崩した。

 みのは、4月11日に開局するインターネットテレビ局「AbemaTV」の24時間ニュースチャンネルで、生報道の報道番組「みのもんたのよるバズ!」(毎週土曜午後8時)を担当する。「私も呼んでください」と呼び掛けた古舘キャスターに、「当たり前じゃないですか」と応じ、「共演」を約束した。