山本裕典、溝端淳平らが所属する芸能プロ「エヴァーグリーン・エンタテイメント」のイベント「エヴァーグリーン・エンタテイメント ショー2016」が3日、東京・豊洲ピット1300人のファンを集めてで開催された。

 合わせて次世代のスターを発掘する、雑誌ストリートジャックと合同のオーディション「カミコレ!」の決勝審査が行われた。

 日本全国3000人の応募者から東京・大阪・名古屋・福岡・札幌の予選を勝ち抜いた11人がパフォーマンスを披露。パンダ帽をかぶって登場して、途中から振り回しながら、PUFFYの「アジアの純真」を熱唱した、福岡・北九州出身の原乙梨(つぐり)さん(19=アルバイト)がグランプリに輝いた。ストリートジャック賞は愛知の西尾翔太さん(20)、審査員特別賞はオーストラリアのマヤ・ベネットさん(15)、石川の中野克馬さん(24)、福岡の小坂真央さん(17)。

 3月に高校を卒業して、地元・北九州のドーナツ店でアルバイト中の原さんは「呼ばれんやろうなと思っていたけど、まさか呼ばれるとは。友達に誘われて、初めてオーディションを受けました。子供のころから芸能界に入りたいと思っていました。池田エライザさんに憧れています。モデルや女優が出来るように努力したい」と笑顔を見せた。

 中学2年の時にはいじめから、引きこもりになった。「普段は明るいのに、過剰に気にして学校じゃ、自分を出すことが出来なかった。高校に入って、吹っ切れました」と言う。

 正統派のイケメン、美女の俳優、モデルがそろうエヴァーグリーンでは、パンダ帽のパファーマンスの原さんは異色の存在になる。だが、よく見ると大きな目、愛らしい口元のきれいな顔立ち。パンダ帽と、決勝直前に切ってパッツンとさせた前髪は、関係者からのアドバイスを素直に受け入れた。

 原さんは「身ぶり手ぶりやセリフが、おばさんくさいと言われます。おばさんくささは誰にも負けません。テレビで私を見た人が『あ、好き』って思えるようになりたい」。好きな男性のタイプは「シャイな人。ナヨナヨしたひとがいいです。男らしい人は苦手。芸能人では亀梨和也さんが好きです」と話した。

 エヴァーグリーンのオーディションは3年ぶり2回目。前回は、グラビアアイドル、女優として人気者になった柳ゆり菜(21)が特別賞を受賞した。中田しげる社長は「時代は顔がきれいなだけじゃ駄目。原さんは決勝で、他の人がパフォーマンスをしているときも、一生懸命応援していた。人間としても魅力がある」と話した。