作家で元東京都知事の石原慎太郎氏(83)が作詞し、歌手五木ひろし(68)が作曲、歌唱する新曲「思い出の川」の発表会が12日、都内で行われた。

 石原氏は91年にペギー葉山(82)とのデュエット曲「夏の終わり」以来、25年ぶりに作詞を手がけた。芥川賞作家と歌謡界の大御所がタッグを組んで生まれた新曲発表会には約400人が駆けつけた。

 昨夏、12年ぶりに再会した2人の間で、とんとん拍子に話が進んで「思い出の川」は誕生した。石原氏は、「人生は川の流れのようなもの」との思いを詞に込め、それを五木が語るように歌唱している。

 石原氏は弟の裕次郎さん(享年52)の思い出話にも触れた。「おれの方が歌がうまかった」「弟も音感は良かった。でも歌詞を忘れちゃうんだ」と楽しそうに話しながらも、「でも、あんな年で死んじゃだめだ」と付け加えていた。