ザ・ワイルドワンズが21日、都内で、結成50周年記念と昨年4月に死去したリーダー加瀬邦彦さん(享年74)を追悼するコンサートを行った。ベース島英二(68)は命日の20日に墓前に報告。「チョウチョが2匹飛んでいてね。1匹はメスかな」とジョーク好きの加瀬さんをしのびながら笑わせた。昨年11月、加瀬さんの部屋で発見された遺作となる新曲「蒼い月の唄」も披露。ドラム植田芳暁(68)は「最後に最高の贈り物をいただいたよ」と歌い継いでいく強い気持ちを表明した。

 この日は、加瀬さんの次男のギタリスト友貴さん(33)も一部で参加。ギター鳥塚しげき(69)は「ちょっとしたしぐさや声が加瀬さんにすごく似ている」と驚き、会場に詰めかけたオールドファン約1200人も父子を重ね合わせながら約2時間半で30曲のライブを楽しんだ。3人は「おじいちゃんバンドだけど、小さな光でもともしていきたい」と、会場で熊本地震への募金活動も行った。