夏木マリ(64)が21日、東京・赤坂BLITZで途上国を支援する「One of Loveプロジェクト」チャリティーライブを開催した。

 09年から夫の斉藤ノヴ(65)と活動をはじめ、ライブも今年で7回目。15年度は、エチオピアの学校に図書館に置く参考書や書籍、特に貧しい150人近くの生徒に、ノート1000冊などを支援した。夏木は「友人レベルから始まった活動が、アーティストの方も年々豪華になったり、幸せです」と話した。

 ライブでは、夏木と華原朋美(41)土屋アンナ(32)シシド・カフカ(30)LiLiCo(45)で結成したコーラスユニット「and ROSEs」の楽曲「紅のプロローグ」(発売中)を初披露した。13年の同ライブでの共演がきっかけで夏木が発案し、足かけ2年でCD化した。華原が「CDにまでなるなんて、マリさんは本当に力がありますね」と夏木も「いやいやいや」と苦笑い。5人のディーバ(歌姫)が集まったことから「ゴディバ」のチョコレートが、この日会場でのCD購入者に配られており、華原はさらに「ゴディバまで動かすなんて、やっぱりすごい!」と笑わせた。

 披露前は、「普段はソロでやっていて、それぞれが『自分が、自分が!』だから揃うかな」(夏木)と不安げだったが、震災から5年がたった東北復興支援の気持ちを届けるバラード曲をしっとりと、美しく歌い上げた。これには、楽曲を制作したゴスペラーズ安岡優(41)も「すばらしかったですね! 姉さんたちのパワーはすごい」と絶賛していた。