女優黒木瞳(55)が25日、東京・丸の内ピカデリーで、初監督を務めた映画「嫌な女」の公開初日舞台あいさつに出席した。

 監督として迎える初の公開初日。観客から「瞳監督~」と声援を受けると、「ありがとうございます」と深くお辞儀した。「キャストのみなさんのあいさつを聞いているだけで、感無量な感じがしています。原作をいただいたのが5年前。それから何度も諦めようかと思ったり、くじけそうになったこともありました。撮影が始まってから、帰ろうかなって思ったことも、正直1回だけあります」と告白した。

 終始緊張した面持ちで、「みなさんが、胸を押してくださって。いや、背中を押して、ですね。胸を押されちゃだめですね」と言い直すシーンも。「普段とは違いますので、大変緊張しております。女優と変わらない気持ちでいられるようにと、今日は焼きそばを食べてきました」と話し、笑いを誘った。

 ラストは、スタッフらのはからいで、黒木やキャストにはサプライズで、観客たちが「公開初日、おめでとう~」と一斉に祝福した。黒木は感極まった様子で、目を潤ませ、胸を左手で押さえて、声を震わせながら感謝した。

 「皆さまに元気になってほしいと思っていたら、皆さまから元気をもらってしまいました。映画は、見ていただかないと一人歩きしないですし、今日は皆さまお越しくださって、こんなにうれしいことはありません。思いはあるのですが、言葉になりません」

 この日は、ダブル主演の吉田羊(年齢非公表)木村佳乃(40)も出席。吉田は冒頭に「映画を公開初日に見る人に悪い人はいないよ、って死んだおばあちゃんが言ってましたけど、みなさん本当に天使のようです」と笑顔であいさつし、笑いを誘った。交際報道があったHey!Say!JUMP中島裕翔(22)については触れなかった。