歌手中森明菜(51)が、今年12月に東京、大阪、名古屋など全国7都市でディナーショーを行うことが1日、分かった。ファンの前に生でステージに立つのは09年以来7年ぶり。14年大みそかのNHK紅白歌合戦に出演し、その後も本格復帰を目指してきたが、来年のデビュー35周年を控え、いよいよ“歌姫完全復活”となる。

 明菜が、ステージに帰ってくる。10年の秋ごろから、ストレスによる免疫力低下で体調を崩し、入退院を繰り返してきた。14年大みそかのNHK紅白歌合戦で4年3カ月ぶりに芸能界に復帰し、その後も新曲を発売するなど、体調と相談しながら徐々に本格復帰に向けて準備をしてきたが「休養中も応援し続けてくれたファンへの感謝、元気になった姿を見せたい」という明菜の思いが、今回のステージ復帰につながった。

 ディナーショーは、休養前から毎年恒例のイベントだった。体調を崩した10年の年末にも開催を予定していたが、中止にしていたことを、関係者によると明菜本人も気に掛けていたという。以前から、大規模会場でのコンサートは「自分に合わない」と吐露し、周囲にも「ファンと真正面から向かい合える身近なライブをやりたい」と熱望していたという。

 今回は、12月4日の東京・ヒルトン東京お台場を皮切りに長野、滋賀、大阪、愛知、神奈川と回り、同24日に千葉・ホテルニューオータニ幕張まで、7カ所で行う。今回のステージ復帰に合わせて、11月30日にはカバーアルバムの発売を予定しており、さらに12月21日には、完全限定生産のクリスマスCDを、アナログレコードと併せて発売する。

 明菜は「ファンの皆さんを長らくお待たせして申し訳ありません。今年、ディナーショーを開催させていただきます。ファンの皆さんにお会いできることうれしく思っております。久しぶりのディナーショーなので、今からとても緊張しています。精いっぱい頑張りますので、よろしくお願い致します」とコメント。

 ステージでどのようなパフォーマンスを繰り広げるかにも、多くのファンの注目を集めそうだ。

<中森明菜の近況>

 ▼10年10月 芸能活動の当面休止を発表。

 ▼14年8月 ベストアルバム「オールタイム・ベスト -オリジナル-」「オールタイム・ベスト -歌姫-」発売。

 ▼同12月31日 紅白にニューヨークのレコーディングスタジオから中継出演。新曲「Rojo -Tierra-」を歌う。

 ▼15年9月 英語詩の新曲「unfixable」発売。「再生不能」の意。

 ▼同12月 6年ぶりオリジナルアルバム「FIXER」発売。20年5カ月ぶりにオリコントップ10入り。

 ▼16年2月 ポルノグラフィティ新藤晴一が書き下ろした「ひらり-SAKURA-」発売。

 ▼同7月 過去CDシングルから18作品をアナログ盤にした「全世界999セット限定 アナログセット」発売。