ビートたけし(69)、プロ野球巨人の原辰徳前監督(58)が4日、たけしがイメージキャラクターを務めるゴルフメーカー「リョーマゴルフ」が主催した「第4回MAXIMA オーナーズカップ」(千葉・ザ・CC・ジャパン)に出場した。

 原氏は大学の後輩である同社の谷本俊雄社長と約12年前から親交があり、今回が初参戦。プロ野球界一と言われるゴルフの腕前を持っており、昨年の同コンペで準優勝したたけしとの「監督」対決に注目が集まった。

 結果はグロス97、ハンディ25・2のネット71・8の5位に終わったたけしに対し、今年6月発売の同社「RYOMA MAXIMA」を使用し、プロ顔負けの300ヤード越えショットを見せるなどしてグロス76、ハンディ4・8のネット71・2で準優勝となった原氏に軍配が上がった。原氏は発売前から知っていたという同ブランド製品について「打感のやわらかさというか、バッティングに例えると、硬いものと硬いものが当たるんじゃなくて、硬いものと軟らかいものが当たって飛ぶ。そういう風な」と身ぶり手ぶりを使って説明し、「僕らは硬いものと硬いものが当たるとあまり調子よくないんです。硬いものと軟らかいものが当たるとオーバーフェンスとかよく出たんですね。そういうものを思い出させてくれるクラブでした」。

 原氏のクラブさばきを見たたけしは「全然違います。嫌になりますよ。思いっきり振ってるとは思えないんだけどね。簡単にビューンって(飛ばす)」とぼやいた。原氏は「昔、ちょっとだけ野球やってましたから」と笑わせ「できれば優勝したかった」と悔しさもにじませた。たけしとのラウンドについては「大先輩で年もひと回り違う。気さくで、ちょくちょくスポーツクラブでお会いしたりね。地に足をつけながら、全てのことに力を入れてやられているところが勉強になりました」。ラウンド中の会話について聞かれると「ポジティブですよね。うまくいかなくてもこれからだと。ああいう姿勢は周りに対しても非常に大事になってくると思います。長嶋さんを思い出しました」としみじみと語った。

 原氏が巨人の監督を退いてから約1年が経った。取材陣からプロ野球のクライマックスシリーズについて聞かれると「先手必勝ですね。どちらかというと早めに手を出すという形の方が、特にファーストステージはある。勝負の予想は難しい。ワンゲームにいかにヒーローが多く出るか」。今年の自身の立場については「少し引いた形で勝負というものを楽しむことができるという感じがします」と話し、「話していると、私の中にもまだ熱い血が残ってるなと。つい声が大きくなりました」と笑顔をみせた。

 この日はたけしから「東京五輪の野球の監督になってよ」と声をかけられた。取材陣からも同様の質問が飛ぶと「他動的なものですし、自分からは何とも言えない。今はユニホームを脱いで、ゴルフに没頭したい。そこで終わりたいと思います」とだけ話した。

 同コンペは同社のクラブを愛用するオーナー(登録者のみ)の中から抽せんで選ばれた120人が参加。ビートきよし、ガダルカナル・タカ、江口ともみ、つまみ枝豆、なべやかん、松尾伴内、ラッシャー板前らもゲスト参加した。