大みそかの「NHK紅白歌合戦」の白組司会に嵐の相葉雅紀(33)、紅組司会に女優の有村架純(23)が決まったことが12日、明らかになった。同局がマスコミ各社にファクスで書面を送った。総合アナウンサーについては現在、同局のアナウンサーで調整中だという。

 相葉は10年から5年連続で嵐として総合司会を務めていたが、ソロでの司会は初めて。今年4月から同局のスポーツ情報番組「グッと!スポーツ」の司会を務めていた。有村も初の紅白司会。13年のNHK連続テレビ小説「あまちゃん」に出演し、来年4月からはNHK連続テレビ小説「ひよっこ」でヒロイン役を務める。

 司会決定を受けて、相葉は「こんな大役を僕1人がお引き受けできる立場ではないと思い、本当に悩みました…。でもこの先、僕の人生でこんなありがたいお話は一生いただけないと思います。毎年年末に『あの時お受けすればよかった…』と後悔するよりチャレンジさせていただきたいと決断しました」とコメント。「今の僕には、ただただ全力で頑張ることしかできませんが、出場歌手の皆様に気持ちよく歌っていただけるよう精いっぱい努めますので、どうか皆様よろしくお願いいたします」とつづった。

 有村は「このお話を聞いた時、私の人生に2度と無い出来事だと思いました。この事実を受け入れるにはもう少し時間が必要かもしれません。それほど、私としてはとってもとっても大きな大きな役目でまだまだ力不足ですし、本当に恐れ多い気持ちでいっぱいです」と控えめにコメント。それでも「ですが、司会を務めさせていただけることに感謝の気持ちを持って精いっぱいやらせていただきたく思います。皆さんとすてきな時間を過ごせるように自分自身も楽しみながら役目を果たせたらうれしいです。どうぞよろしくお願いします」と前向きにつづっている。

 2人の起用理由について、同局エンターテインメント番組部の井上啓輔部長は、「相葉さんは、『グッと!スポーツ』で培ったスポーツの知識と親しみやすい進行で、リーダーシップを発揮していただきたいと思います。有村さんは、司会初挑戦というフレッシュさで紅組を力強く引っ張っていただきたいと考えてます」などと説明している。紅白歌合戦は今年から2019年までの4年間、2020年の東京オリンピックに向けて、「夢を歌おう」をテーマに掲げていくという。