来年9月に真打ちに昇進する落語家桂三木男(32)が祖父、叔父の名跡「桂三木助」を5代目として襲名することが25日、分かった。

 祖父の3代目三木助は「芝浜」などを得意とした昭和の名人。叔父の4代目三木助は28歳で真打ちにスピード昇進し、01年に43歳で自殺した。三木男は「祖父や叔父がどういうことをやっていたのか、知りたくて落語を聞き始めた。祖父の『芝浜』を聞き、落語家になろうと決めた」。03年に金原亭馬生に入門し、06年に二つ目に昇進した。三木男は「いつかは継ぎたいと思っていた。真打ち昇進で襲名しないと、いつ襲名できるか分からない。継がずに後悔するより、継いで後悔した方がいい。三木助という名前に成長させてもらえれば」と話している。