今月23日、沖縄県・石垣島(石垣市)の自宅に大麻を隠し持っていたとして大麻取締法違反(所持)の罪に問われた元女優の高樹沙耶(本名益戸育江)被告の初公判取材のため、那覇地裁に同僚と2人で行ってきました。

 注目の裁判ということで、36席の傍聴席に423人が並びました。約12倍の倍率です。東京から沖縄まで飛んだのですが、2人では傍聴券をゲットにするには確率的にも厳しいものがありました。ある程度の倍率になるとは予想はしていましたが、どんなに多くても5倍くらいだろうと思っていました。しかし、行ってみると10倍越えです、東京地裁でも10倍を越える裁判はなかなかないものです。

 在京メディアもかなり現地に飛んでいたことに加え、高樹被告の主張に通じる医療大麻推進派の方々も並んでいたようです。サイケデリックないでたちの男性も何人か見かけました。この日の公判で、共犯とされる会社役員森山繁成被告は、大麻の入手先について、全て支援者からもらったと供述しています。その支援者も実は並んでいた…かどうかは分かりません。

 そういう状況の中、傍聴席は5席以上、空いたままだったそうです。沖縄まで行って、傍聴も出来ず、さらに空席があったと聞き、むなしさを実感するとともに、くじ運の悪さを反省する出張になりました。