公開中の米映画「沈黙-サイレンス-」のヒット御礼舞台あいさつが31日、都内で行われた。

 窪塚洋介(37)塚本晋也(57)イッセー尾形(64)の日本人キャスト3人が登壇。窪塚は「デビューしたときより周りの反響が大きい。この作品のことをボーッと考えて職質された友達もいましたから」と、あらためて達成感を語った。

 会場には「今日が6回目の鑑賞」という熱心なファンもいて「劇場に住んでいるんですか?」と笑わせた。カメラマンのロドリゴ・プリストがアカデミー撮影賞にノミネートされたことについては、イッセーが「彼の『セット!』というかけ声には不思議な重みがあった。気がピンと張った」。窪塚も「最初に日本語を覚えてくれた人です。『チョット ミギ!』とか。親しみやすい人でもありました」と振り返った。

 「沈黙-」は遠藤周作氏の原作をマーチン・スコセッシ監督が映画化。鎖国時代の日本を舞台に、信仰の本質に迫った作品。