癒やしを超えた“聖なる歌声”と称されるシンガー・ソングライターのカノンが3月31日、東京・めぐろパーシモンホールで新アルバム「Fountain of Life~命の泉~」の発売記念コンサートを行った。

 今回のアルバムは、自律神経の名医で順大医学部の小林弘幸教授が「自律神経を整える特別な歌声」とカノンを称賛して制作した「心にすぐ効くCDブック」の楽曲に、新たにオリジナル曲を加えたもの。「心が元気になるCD」として注目を集めている。ライブでは小林教授もゲストとして登場。「彼女(カノン)の歌は自律神経を整えるには最高。初めて聴いた時にスッと入ってきた」と声質の素晴らしさを改めて絶賛した。

 カノンは幼少期より米国やオーストラリアで暮らし、クラシックとポップスをミックスした「クラシカル・クロスオーバー」のパイオニアとして活動。世界各国で公演を行うほか、NHK朝の連続テレビ小説「ちりとてちん」への楽曲提供、なでしこジャパンの佐々木則夫元監督が11年W杯ドイツ大会の決勝前夜に選手にカノンの歌を聞かせて鼓舞したというエピソードに加え、15年には日本人として初めてローマ法王にオリジナル賛美歌を献上して話題となった。

 新曲「You are a Star」など全15曲を披露したカノンは「私の歌でみなさんが元気になってくれれば最高です」と満面の笑みだった。