昨年10月に歌手デビューした女優上白石萌音(19)の新曲「告白」が、シンガー・ソングライター秦基博(36)の作詞、作曲、プロデュースであることが13日、分かった。秦が他のアーティストをプロデュースするのは初めて。

 このほど都内で取材に応じた上白石は、秦のプロデュース曲を歌うことについて「苦しいくらいうれしいです。はぁ~幸せです。大切に歌っていきます」と最大限に喜びを表現した。上白石にとっては初のオリジナル曲でもあり、新しい挑戦となる。

 秦とは、昨秋以降の音楽番組で何度か一緒になった。もともと秦の楽曲のファンだったこともあり、いつか曲を書いてもらえたらという希望は持っていたという。ただ実現することは「考えてもいなかった」。今年1月下旬、秦が自分のために作ったという曲を聞き、上白石は「感動と驚きで、立てなくなってしまった」と振り返る。

 秦は「透明感、清廉性、凜(りん)とした歌声に導かれるように『告白』という曲ができました。終わりと始まり、少女と大人、いろんなものの間で揺れる一瞬のきらめきが歌の中に閉じ込められている」と、上白石と歌の魅力をコメントした。

 「告白」は、好きな人に思いを伝えられなかった切ない心情を表現している。上白石は「私も人を好きになっても秘めてしまう方。自分のことを言い当てられているみたい」と、気持ちを歌詞に存分に乗せた。

 28日配信開始のジャケット写真は、上白石が撮影し、直筆でタイトルを添える。生での初披露は29日、大阪城ホールで開催される「FM802 SPECIAL LIVE」。いつか秦と2人で歌いたいかと聞くと「できるために頑張りたい」と、さらなる成長を誓った。

 ◆上白石萌音(かみしらいし・もね)1998年(平10)1月27日、鹿児島県生まれ。11年「東宝シンデレラ」オーディションで審査員特別賞受賞。同年、NHK大河ドラマ「江~姫たちの戦国~」でデビュー。14年、映画「舞妓はレディ」で初主演。昨年は映画「君の名は。」「ちはやふる」などに出演。今年は、TBS系「ホクサイと飯さえあれば」で連続ドラマ初主演。今月から、ラジオ初レギュラーのニッポン放送「上白石萌音 good-night letter」(金曜深夜0時40分)も開始。現在大学2年。152センチ。