KAT-TUNのメンバーだった歌手田中聖容疑者(31)が、24日に東京都渋谷区内で大麻を所持していたとして、警視庁渋谷署に大麻取締法違反容疑で現行犯逮捕されていたことが25日、分かった。

 田中容疑者はジャニーズ事務所から「度重なるルール違反行為があった」として、13年9月30日付で契約解除された。原因は副業や奔放な行動とみられた。当時、東京・西麻布のビル内で親族が開店した会員制バーの経営に携わり、カウンターに立つなど、接客も行った。

 KAT-TUNとは別にユニットを組み、都内でライブを開き、Tシャツやグッズ販売も行った。雑誌には、田中容疑者とみられるタトゥーが入った全裸姿で局部を露出した写真が掲載された。女優やモデルらとの交友も度々報じられた。

 率直な物言いなどでやんちゃキャラで知られたが、やさしい一面もあった。犬、サル、フェレット、ウサギ、キツネなどを飼い、ペットを「子供たち」と呼んでかわいがった。

 関係者は「スタッフにもあいさつするし、話し掛けられればちゃんと答える。人なつこく、誰とも壁を作らない人」と話す。KAT-TUNではどのメンバーとも話すなど、個性派集団の緩和剤的存在だった。赤西がロスに語学留学後グループ復帰した際、誰もが「お帰り」と素直に言えない中、真っ先に声をかけたのが田中だった。先輩タレントからもかわいがられ、別の関係者は「田中を悪く言うジャニーズタレントはいない」としている。