ハリウッド業界で、俳優や業界人たちによるセクハラ・スキャンダルが相次ぐ中で、スティーブン・スピルバーグ監督(71)がセクハラ問題について初めてコメントした。

 これまでに60作品以上のハリウッド映画を監督してきたスピルバーグ監督は、英イブニング・スタンダード紙のインタビューで、「自分の会社の中でも、何年も前にセクハラ問題が持ち上がり、その人物を解雇したことがある。でも、僕の会社は小さい上に、上層部が女性たちなので、男性たちがそのような振る舞いをして、逃れられる可能性は低い」と語った。

 女優たちによるセクハラ告発が続出し、危機に追い込まれている大物プロデューサーのハーベイ・ワインスタイン氏についても沈黙を破り、「彼が弱い者いじめであることや、非常に恐ろしい競争者であることも知っていた。しかし、同氏のセクハラ問題については、報道記事を読むまで知らなかった」と語った。

 さらに、「セクハラ問題は多分、シェークスピアの時代からあったと思うし、ハリウッドでは1920年代から40年代にかけてはびこった。しかし、これほど大問題になったことはなかった」と語った。(ニューヨーク=鹿目直子)