カンヌ映画祭で最高賞パルムドールを受賞した映画「万引き家族」(是枝裕和監督)が23日、開催中の上海国際映画祭で上映され、舞台あいさつに是枝監督と松岡茉優(23)城桧吏(11)が登壇した。

 空港には出待ちのファンが現れ、上映のチケットはわずか20秒で完売する盛況ぶり。1000席の会場は満員となり、3人は大きな拍手を浴びた。

 是枝監督は、チャン・イーモウ監督やチェン・カイコー監督など、中国の巨匠に刺激を受けて映画を撮りたいと思うに至ったという。その後、同世代のジャ・ジャンクー監督と親交を深めたといい、「同世代に優れた監督を持つということは同じ作り手として財産ですし、そういう関係を日中の監督、役者たちが深く、長く持てる関係が作れたらいいなと思います」と話した。