お家騒動にある演歌歌手小林幸子(58)が27日に会見したのを受け、「幸子プロモーション」を解任された関根敏江前社長が28日、再び反論のファクスをマスコミ各社に送った。

 会見で小林が謝罪したことに関し、「静かに受け止めたい」としたが、「他方では、信用できないという思いがあることも事実です」と明かした。6月15日に小林が前社長に4000万円、前専務取締役の2000万円を支払うことで法的な合意がなされた。その後、小林が知人に「相手側はお金の問題ではないとのことでしたが、結局お金でした」などのメールをしたことに、「会いたくても会えず、お詫びしたいと考えている人が、こんなメールを打つものでしょうか」と疑問を呈した。

 さらに夫である医療関係会社社長・林明男氏の経営関与について、会見で小林は「まったく関係ない」としていた。これに対し、前社長は「双方の弁護士が円満退社に向けて話し合いを始めたときから、林氏が同席していた」とし、3月上旬から会社の帳簿の調査を行ったのも林氏の会社だったとし、「林氏の指示がなければそんなことはできない」とした。

 前社長はこれらの点から「この時期にわざわざ詫びたいという小林さんの目的に疑念を抱いてしまうのです」と心境を明かした。今後の全面的な和解については「急がさないでくださいというのが本音です」と、まだ時間を要する状況であることを示唆した。