大手芸能事務所サンミュージックプロダクションの会長で23日に膵臓(すいぞう)がんのため83歳で亡くなった相沢秀禎(あいざわ・ひでよし)さん(本名・與四郎=よしろう)の通夜が28日、東京・青山葬儀所でしめやかに行われた。

 酒井法子も相沢会長に感謝しきりだった。焼香が終わっても、遺影を見続けた。そして会場を出る際にも再度振り返り、遺影に頭を下げた。喪主の相沢てる夫人(85)を見つけると手を取り、涙ながらに頭を下げた。

 参列後、囲み会見に応じた酒井は「何の恩返しもできなかった」と泣きっぱなしだった。最後に会ったのは3年前で、病室にもお見舞いに行けなかった。会長が「法子、手紙を書いてくれれば枕元で読むから」と言っていたのを伝え聞き、「先週、(便箋)2枚のお手紙を書いた」という。内容は「そこまで悪いとは知らなかったので、『1日も早く良くなって、また温かい笑顔にお会いしたい』という内容でした」と明かした。

 14歳の頃から「ひとつ屋根の下で暮らして一緒にご飯を食べ、おはようからおやすみまで見守ってくれた。サンミュージックの名前のように太陽のような人でした。今日が夢だったらいいのにな」と振り返った。

 酒井が覚せい剤取締法違反で起訴されるなど、相沢会長に負担を掛けたことについて聞かれると「迷惑を掛けっぱなしで申し訳ありませんでした」と悔やんだ。