織田裕二のものまねは不滅です。お笑いタレント山本高広(33)が11月30日、神奈川・ラゾーナ川崎でDVD発売イベントを行った。織田の所属事務所が、イメージを守るため織田のものまねを放送する場合、事前に承諾を得るよう要望していることが週刊誌などで報じられている。渦中の人となった山本だが、イベントでは「ユージコール」の中、織田ネタをすべて披露した。

 イベント直後の取材で、報道陣を爆笑させた。織田の所属事務所の要望について質問が飛ぶと、山本は「その質問キター!!」と第一声。続いて「室井さん、聴いてるか?

 織田さんのものまね…、封鎖できません!!」。織田主演の「踊る大捜査線

 レインボーブリッジを封鎖せよ!」(03年)の名ぜりふ「レインボーブリッジ封鎖できません!!」のパロディーだ。青島刑事になりきった、お笑いタレントが導き出した答えだった。

 舞台裏の騒動も、ファンには無縁だった。11月26日発売のDVD「山本高広が…きたーーーっ!!」はすでに2万本を売り上げる人気。舞台に上がると1万2000人から「ユージ!

 ユージ!」と、大コールをもらった。織田のものまねの全レパートリーを披露すると、最後も再びユージコール。涙をためながら「またなァー」と、織田がライブを締めくくるまねで、応えた。「夏の神宮花火大会に次ぐ大人数のイベント。地球に生まれてヨカッタァー」と、どこまでも織田のまねだ。

 週刊誌の報道によると、織田の所属事務所はテレビ局に対し、ものまねを放送する際、承諾を得るよう要望しているという。テレビ関係者によると、各局の対応は明確になっていないようだが、本人サイドから事実上のものまね自粛を求められた山本にとっては、あこがれの存在だけにショックだった。

 一時は封印も考えた。一方で織田の役者魂に負けない熱さで、ものまねに誇りを持っている。「いかりや長介さん(享年72)をやったときに、泣いてるお客さんがいたんです。ものまねは人を感動させられる。そんな仕事に就けた僕は幸せ者です」。ものまねは、ファンのものになっていると感じたから、継続を高らかに宣言したのだ。

 まじめに取り組み続けていれば、理解してもらえると願っている。映画「踊る-」の新作撮影は来年の予定。近い将来の同映画完成時までには、本人に認めてもらいたい。そんな夢を胸にしまっている。