酒井法子容疑者(38=本名・高相法子)の弟酒井健(たけし)被告(30)が7月、福岡市で、覚せい剤を使用したとして逮捕、起訴されていたことが分かった。健被告は酒井容疑者の異母兄弟で、福岡市に住んでいる。暴力団員で、所属事務所の関係者も聞いたことがない存在だった。

 健被告は6月29日に、知人から20万円相当の軽乗用車1台と現金3000円を脅し取ったとして、福岡県警東署に恐喝の疑いで逮捕された。その後、被害者が被害届を取り下げたため処分保留で7月17日にいったん釈放された。しかし、言動、挙動不審だったため、同署が尿検査をしたところ、覚せい剤使用反応が出た。同日再逮捕され、同28日に福岡地裁に起訴された。現在も拘置されている。

 健被告が酒井との関係について自分から説明したのかどうかは不明。覚せい剤使用については認めており、現在も調べが続いている。本人は暴力団からは離れていると説明しているという。

 酒井容疑者は4歳の時に母が死去し、故郷の福岡市を離れた。12歳で再び戻るまで埼玉などに住んでいたため、8歳下の健被告と面識や交流があるかどうかは分からない。多くの兄弟に囲まれた長女を演じたドラマ「ひとつ屋根の下」の会見では「1人っ子なのでうれしい」と話し、結婚、家庭観についても「1人っ子だったので、にぎやかな家庭が好き」と、語ったこともあった。

 今回の事件で酒井容疑者に関して、新事実が次々に出てくるが、弟がいたことも、関係者や知人らがまったく知らない事実だった。

 [2009年8月9日9時44分

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