歌舞伎俳優坂東玉三郎(61)がライブコンサートに初挑戦することが27日、分かった。6月8、9日に東京・赤坂のライブハウス「赤坂BLITZ」で東日本大震災被災者のための「チャリティー・コンサート~思い出のスタンダードと共に」を開催し、知られざる歌声を披露する。

 美しさで魅了してきた最高の女形が今度は歌声でファンを魅了する。

 玉三郎

 私がコンサートを開くとお聞きになりましたら、皆さま驚かれることと思いますが、3年ほど前から昆劇などを歌ってまいりまして、声のこともいろいろと考えておりました。

 昆劇はせりふが歌になっている中国版オペラ。ボイストレーニングを重ねた玉三郎の昆劇公演は中国でも行われ、歌声も高い評価を受けた。

 コンサートでは「サウンド・オブ・ミュージック」の「すべての山に登れ」などミュージカルナンバーや「What

 a

 Wonderful

 World」「Killing

 me

 softly」などスタンダードナンバーを中心に日本やイタリアの曲など約20曲を歌う予定。スタンディングではなく着席形式となり、定員は約600人。ミニオーケストラ編成をバックに黒っぽいスーツ姿で歌うという。

 関係者によると「玉三郎さんは甘く、男っぽい歌声。物語を聴くようなドラマチックな歌い方です」という。

 玉三郎

 今回のコンサートで皆さまに小さな楽しみを、そして被災なさった方々に少しでも元気を与えられたらと考えております。

 コンサートの収益金は義援金として寄付する。