2009年5月2日に死去したロック歌手忌野清志郎さん(享年58)の三回忌の2日、東京・日本武道館で、スペシャルライブが開催された。清志郎ゆかりのミュージシャンが19組も集まり、RCサクセションや清志郎さんの歌を48曲も披露した。清志郎さんの日本武道館公演は、がんの闘病生活から1度復帰したときの08年2月以来3年ぶり。仲井戸麗市ら元RCのバンドメンバーらが再結集し、ゆず、奥田民生、トータス松本ら後輩から矢野顕子ら同世代の仲間までが、歌いつないだ。

 ビデオメッセージには、SMAPらも出演。高校の同級生三浦友和は「震災が起きた今こそ、清志郎ならどうしただろうと考える。僕らが気持ちを受け継いでいかなきゃ」。黒柳徹子は「あなたが20年以上前から反原発の歌で真剣に訴えていたことの重大さを、私たちは分かっていませんでした」と涙ぐんだ。泉谷しげるが反原発ソング「サマータイム・ブルース」を歌うと、1万2000人超満員の観客は総立ちになった。