NHK朝の連続テレビ小説「おひさま」が、東日本大震災の被災地、福島第1原発事故にも苦しむ福島県で、全国一の平均視聴率を記録していることが22日、分かった。東京の約18%や、ドラマの舞台、長野県の約27%を上回る平均28%超えも記録している。
毎月、2週間分のデータが公開されるビデオリサーチ社調べの全国各地区の視聴率で、福島が傑出していた。4月20日放送分は30・1%。ゴールデンウイークこそ少し下がったが、5月11日には29・0%と再浮上した。NHK関係者は「こんなに高視聴率は異例の出来事」と驚く。4月下旬から5月中旬は、日中戦争時代の長野・安曇野での女学校が舞台だった。関係者は「ドラマチックな展開があったわけではありません。ただ、日常の小さな幸せ、人の優しさを温かく描いているところが、皆さまに届いているのかもしれません」と続けた。
ヒロイン役の井上真央(24)も、胸いっぱいの思いで受け止めている。「被災地の方々が大勢見て下さっている。これ以上のやりがいはないと思っています」。
震災直後の3月中旬には、放送延期も検討されるなど、朝ドラも影響を受けた。ただ、人の優しさがテーマの朝ドラ。太平洋戦争時や戦後の復興期も描く内容に井上は「被災地の復興ともどこか重なる部分があると信じて、誠実に演じよう」と決意していた。
今後は、その太平洋戦争時代の、家族の出征エピソードなどが展開され、物語は佳境に入る。井上は「本当に大変な毎日なはずです。せめて朝の15分間だけでも、心を温かくしてもらいたいので、私も精いっぱい演じさせていただきます」と使命感を口にした。




