11月5日公開の映画「カイジ2

 人生奪回ゲーム」(佐藤東弥監督)で主役のカイジを演じる俳優藤原竜也(29)が、日本テレビ系で放送中のアニメ「逆境無頼カイジ

 破戒録篇」(火曜深夜0時59分)最終回で、俳優萩原聖人(39)が声の担当を務めるカイジを見守る男・黒服SP役でアフレコ出演することが17日、分かった。日本テレビで9月27日に放送される。

 人生をかけてギャンブルに挑むカイジを、4月から放送中のアニメと11月公開の実写で、別の実力派俳優が演じる。萩原は07年の「逆境無頼カイジ」、藤原は09年10月公開の前作「カイジ

 人生逆転ゲーム」から演じてきた。今回は物語も、ともに原作で1番人気の「欲望の沼」がベース。1玉4000円で当たれば10億円以上稼げるが、2つの難関があり難攻不落の巨大パチンコ台「人喰い沼」が立ちはだかる。

 藤原はアニメのラストでカイジに温かい声をかける役どころだが、互いにカイジを演じるだけに複雑な思いがあるのでは…。そんな記者の邪推を、親交の厚い“Wカイジ”は否定した。

 萩原

 (実写は)正直やりたかったですよ。あと15年若ければやりたかったけど、40手前で本当にダメなヤツは演じられない(笑い)。昔から知ってて愛してる俳優がやってくれた方がうれしかった。

 藤原

 照れくさい(笑い)。アニメが好きで、一観客として家で見させてもらってます。黒服SPは好きなキャラでうれしかった。

 「アニメはリアリティーのなさで、不可能を可能にする表現ができる」(萩原)「生身の人間がリアルなセットで演じられる」(藤原)と、それぞれの良さをアピールする2人だが、カイジへの愛は1つ。萩原は「できなかったことをやれた、役者人生を変えたキャラ」、藤原は「大好きで大きな存在」と熱く語った。【村上幸将】