嵐の櫻井翔(30)とAKB48大島優子(23)がドラマ初共演を果たす。TBS系3夜連続特別ドラマ「ブラックボード~時代と戦った教師たち~」(4月5~7日、午後9時放送)の第1話に櫻井が主演し、大島が宮沢りえ(38)とともにヒロインを務める。

 フジ系連ドラ「白い巨塔」などを手掛けた脚本家、井上由美子氏書き下ろしのオリジナル作品。戦中戦後の激動期、校内暴力が吹き荒れた1980年代、学級崩壊が問題視される現代の3つの時代に、問題教師の烙印(らくいん)を押された3人の中学教師を描く。

 櫻井は、戦中は模範的教師だったが、戦後に戦争教育責任を問われて悩む教師を、大島は同僚の英語教師を演じる。植田博樹プロデューサーは「櫻井さんは報道番組に出演し、理知的なイメージがあり、大島さんは演技が上手な方。若い人にも見てもらいたいので、影響力がありメッセージ性が強い2人にお願いしました」としている。

 多忙なアイドル2人のために、破格の撮影セットが用意される。撮影は2月上旬から約1カ月間行われるが、過密スケジュールを抱える2人は、共演場面の収録に使える日にちは5、6日だけ。「戦中戦後の景色を求めて遠隔地でロケ撮影する時間がもったいない」とする制作側は、横浜市内にあるTBS緑山スタジオ敷地内の屋外約600坪に、東京・蒲田駅ホームなど巨大セットを建設することを決めた。総費用は同局によると、「2時間の単発ドラマ3本分の制作費」という。

 櫻井は「報道番組などで戦争を伝えさせていただく中、いつかドラマや映画で戦争を伝えることができたらとの思いを抱いていました。大人、そして子供たちの『心の復興』を伝えられたらと思っています」と話している。