高視聴率を記録し、31日に最終回を迎えるNHK連続テレビ小説「カーネーション」のヒロイン尾野真千子(30)が、次の作品「梅ちゃん先生」(4月2日スタート)でヒロインを務める堀北真希(23)に、長丁場の収録を乗り切る秘訣(ひけつ)を指南した。

 尾野と堀北は19日、都内の同局で行われたヒロイン交代セレモニーに出席した。尾野は“後輩”を前にして、ハードスケジュールだった収録を振り返り、「逃亡したかった」と本音を明かした。

 「カーネーション」は、尾野の奮闘も実って、最高視聴率(関東地区)は25・0%(関西地区は22・7%)を記録。17日までの平均視聴率(関東地区)も19・0%(関西は19・5%)と高視聴率を維持している。「カーネーション」効果でお茶の間の知名度も一気に上昇し、CM依頼も多数舞い込むようになった。

 尾野はこの日、ハードな収録に日々追われている堀北にシンプルなアドバイスを送った。「追い詰められた時、どう乗り越えたらいいのでしょうか」と聞かれると、「内にためず、言葉に出すこと」と答えた。朝ドラは終日スタジオにこもって長時間の収録を行う。尾野は「(思ったことを)常に言葉に出す。腹が立っても、内にためず罵声を浴びせたり、楽しいことはみんなで笑ったり。文句があったらプロデューサーにも言ってみてください」と大胆な教えを伝えた。同ドラマを経験して、女優として風格も漂うようになった尾野の力強い助言に、堀北も「やってみます」とうなずいた。隣にいたプロデューサーは苦笑いするしかなかった。

 会見を終えると尾野は、高橋一生との交際について「順調ですか」と聞かれると、コメントはしなかったが笑顔を見せた。女優業同様に私生活も充実していることをうかがわせた。