吉本興業などが中心になって行う第4回沖縄国際映画祭が24日、沖縄県宜野湾市の沖縄コンベンションセンターなどで開幕し、今大会の目玉である「世界最大の移動式スクリーン」がド迫力登場した。

 このスクリーンは同市のトロピカルビーチに造った屋外ステージに設けられ、縦14・76メートル、横26・56メートル。25メートルプールとほぼ同じ大きさという。屋外のため、上映は夜限定。日中は倒れているが、夜には立ち、星空の下、海をバックに映画を楽しめる。

 この日さっそく、同スクリーン上映作品トップバッターとして、吉本芸人が大震災被災地に笑いを届ける活動を追ったドキュメンタリー「お笑い芸人と東日本大震災~よしもとあおぞら花月~」が上映された。西川きよし、中田カウス・ボタンらが舞台あいさつし、上映後には喝采を浴びた。

 同スクリーンはスイスのシネレント社製。同社からのレンタル代や輸送費など計数千万円かけ、スイスから陸路と航路で沖縄に運んだという。風速約15メートルまで耐えられる強度を持つ。今回は、松本人志監督「さや侍」や、89年公開のイタリア映画「ニュー・シネマ・パラダイス」など計5作品が上映される。

 この日、同センターに敷かれた約300メートルのレッドカーペットを、同映画祭では最多となる、のべ346人の俳優や吉本芸人らが踏みしめた。「ワーキング・ホリデー」に主演したEXILEのAKIRA(30)が登場すると大歓声が起きた。

 同映画祭は31日まで開催され15の国と地域の102作品を上映する。主催者側によると、過去最大40万人以上の来場者数を見込んでいるという。【広部玄】