元モーニング娘。の高橋愛(26)が24日、主演舞台「もしも国民が首相を選んだら」(東京・全労済ホール)の初日を迎え、通し稽古を公開した。2月に、のどにこぶができる「両側声帯結節」と診断された。「私のせいで、皆さんに迷惑をかけてしまった。今できる精いっぱいのことをしたい。すみません、治します」と、かすれ気味の声で気丈に話した。

 「両側声帯結節」は、のどにできる「たこ」のようなもの。痛みはないものの高い声が出ず、声もかすれ気味になるという。2月に入ってから異常を感じていたが、通院しても原因が分からなかったという。「普通は薬を飲めば治るのですが、私の場合は(長い期間の)蓄積があった」と症状を説明した。

 舞台終了後に手術を受けるが、入院はしない。術後1カ月間、声を出すことができないため、舞台後は休養に入る。今月からキャスターを務めているNHKBS「サッカープラネット」などは休む方向だ。6月5日に開幕する朗読劇「私の頭の中の消しゴム」も控えているが「そこに間に合わせます」と話した。

 「もしも国民が首相を選んだら」は、首相公選となった近未来の日本が舞台。高橋は児童養護施設育ちで首相を志す女性を演じる。モー娘卒業後、初めての座長公演。「緊張していますが、共演の石川梨華さんに甘えつつ、カンパニーそろってすてきな公演にできれば」と話した。【森本隆】