<第65回NHK紅白歌合戦>◇リハーサル◇29日◇NHKホール

 第65回NHK紅白歌合戦のリハーサルが行われた。2002年以来12年ぶりに企画枠で出演する中森明菜(49)は、終盤の午後10時40分頃に登場することが決定。久々の共演に和田アキ子(64)らは「楽しみ」とエールを送った。

 最大の目玉、明菜は大方の予想通り終盤に登場する。NHKはこの日、43番目で歌う長渕剛のステージ後、明菜の出番を組み込んだことを発表。番組関係者は「進行の予定では10時40分ごろですね」と明かした。

 明菜は米ラスベガスに滞在中。当日も同地のレコーディングスタジオからの中継で出演するとみられ、来年1月21日リリースの新シングル「Rojo-Tierra-」(ロホ

 ティエラ)を披露する。明菜の曲順について、三溝敬志エンターテインメント番組部長は「全体の流れで」と説明。その上で出演決定までの経緯を明かした。

 明菜は、ストレスによる免疫低下で10年10月から無期限活動休止中だったが、今年初めから体調が上向いていた。NHK側はこれを早い段階で把握。本格的な交渉開始は「8月ごろから」とした。一方で、周囲は「まだ生出演は難しいのでは」と思案。関係者は「NHK側も録画出演を検討していた」と証言するが、三溝部長は、明菜が当初から「出演するなら生で」と話していたことを明言した。

 ただ、明菜が公の場に登場したのは活動休止直前の10年7月13日が最後。4年5カ月を経て「今の明菜」がどうなっているのかが最大の関心事だ。加えて、ライバル関係だった松田聖子との絡みも注目されるが、三溝部長は「できると最高だが、今は出ていただくことで精いっぱい。難しいかな」。明菜の様子を聞かれると、「『頑張ろう』と。ファンの皆さんに期待してほしいということです」と話した。

 もっとも、共演者も明菜の登場を心待ちにしていた。明菜が体調を崩す前は自宅に招いて料理を一緒に作っていた和田は「みんなが期待している。ベストで歌って欲しい。私も聴いてみたい」とエール。「すごくあがり性だから大丈夫かしら」と心配もしていた。坂本冬美も「できることなら生で聴きたかったですね」と言い、明菜に憧れるAKB48高橋みなみは「会いたかった~」と初対面を夢見ていた。