東京都の小池百合子知事は28日、東京五輪・パラリンピックに向けた課題を探る一環で、都庁でアスリート5人と会談した。当初は知事日程になく、場所も都内の大学で非公開とされたため、小池氏は定例会見で「オープンを掲げる知事の方針と違うのでは」と、指摘された。その後一転、場所を都庁に移し、報道陣にも公開するドタバタの対応になった。

 会場見直しの渦中にあるボート競技から、北京など五輪4大会に出場した岩本亜希子が出席。岩本は「やれと言われたら、そこでやるのが選手。集中できる環境が整うことが、結果的にアスリートファーストにつながる」と述べた。会場と選手村が離れ、4大会とも選手村に入らなかったといい「選手との交流では残念な面があった」と打ち明けた。

 小池氏は「今は会場問題ばかりだが、今後はどう盛り上げるかが大切。現場の声を聞くため、シリーズで続けたい」と述べた。