東京都の小池百合子知事は3日、都内で開かれた「WOMAN EXPO TOKYO 2016 Winter」のトークイベントに出演し、女性の生き方について、体験や人生観を交えて語った。

 自身を「ストレスをためずに、ポジティブに生きている。ウルトラポジティブ人間」と分析。「人生にはリスクがあるが、できない理由よりもできる理由を考え、『えいやっ』と飛び込む。やってみて失敗もあるが、失敗してもそれは自分の糧になる」とした上で、「まるで、能天気といわれるかもしれないが、人生1回だから、あれをやらなかったことが悔やまれると思うより、やって失敗したら、もう1回やろうと思うことに尽きる」と述べた。

 「体調には気をつけないといけない年格好だが、行き着くところまで、いってやろうというところがある。私がもし道端で倒れていたら、『小池さん頑張ったね』と、ひと言くらい言ってもらえれば、それで結構」と、笑わせた。

 司会者に問われ、結婚観も披露。「(人生の)途中で結婚したが、仕事が面白くてさっさと別れた。でも、子どもが欲しい時期はあった。その部分は、今になって後悔する」と、明かした。「今から結婚の予定は」と問われると、「ないですね。今、なす事はたくさんある。優先順位が違うということでしょうか」と否定した。

 また、2日の定例会見で、東京五輪会場見直し問題について、「大山鳴動してねずみ1匹」と質問された際の対応に関し、「ニコリとして落ち着いて答えていた。怒りをどう処理しているのですか」と問われ、「ニコリとしていました? そうですかね。結構長く生きてきたので、学ぶことも多かったと思う」と、振り返った。