任期満了に伴う千葉県知事選は26日、投開票され、現職の森田健作氏(67)が新人3人を破り、3度目の当選を果たした。

 新たな任期は2021年春まで。

 森田氏は当確の一報が出た後、支援者が集まった千葉市内のホテルに美子夫人とともに登場し、バンザイで喜びを表した。

 選挙戦は、2期8年の森田県政に対する事実上の「信任投票」だった。森田氏は、オリパラ8競技の誘致を実績としてアピール。最終日の25日は、追加種目のサーフィン会場に決まった一宮町周辺で、「この地を世界にPRするには県民1人1人のおもてなしが必要。皆さんといっしょに頑張りたい」と、訴えた。

 もう1つ力を入れたのは、肝いり政策に位置づけるの東京湾アクアライン通行料800円の継続と恒久化。県は今年1月、値下げによる経済波及効果が14年4月~16年9月の間に、1都3県で1155億円にのぼったとの調査結果を発表。800円は固定された値段ではなく、森田氏は今後も恒久化に向けて国などとの折衝を続ける方針だ。

 国会議員時代の経験から、国との良好な関係を生かした県政運営も持ち味の1つ。選挙戦では、親交がある菅義偉官房長官が応援に入り、国とのパイプを強調する場面も目立った。

 一方、選挙戦を戦った前浦安市長の松崎秀樹氏(67)は森田氏の市町村との連携不足を批判。こうした課題の克服も急がれる。