男女4人組バンド「ゲスの極み乙女。」が、岡田将生(25)染谷将太(22)の共演映画「ストレイヤーズ・クロニクル」(瀬々敬久監督、6月27日公開)の主題歌を担当することが15日、分かった。曲名は「ロマンスがありあまる」(発売日未定)。映画主題歌を歌うのは初めてとなる。

 作品は「デスノート」「GANTZ」など大ヒット作を手掛けたスタッフが製作するアクション大作。生まれながら特殊能力を持つ2組の若者たちの壮絶な戦いを描く。製作側から「(同バンドの)個性的な才能あふれる男女がせめぎ合い、危なさも含みながら疾走するさまが、映画に登場する特殊能力を持った若者たちと同様」として依頼を受け、ボーカル兼ギター川谷絵音(26)が台本を読んで曲を書き下ろした。

 ピアノのフレーズが印象的で、若者たちの葛藤を歌い上げたアップテンポな曲に仕上がった。川谷は「台本から少し暗く切ないイメージを持ちました。映像を見て前向きに疾走するイメージが足され、一気に書き上げました」。グッときたという女優黒島結菜(18)のセリフ「何とかならないことなんて、何もないから」を歌詞に盛り込むなどして映画の世界観に寄り添った。

 主題歌の出来栄えに感激した製作側から、挿入歌の依頼も舞い込み、川谷は「サイデンティティ」を書き下ろした。川谷は映画主題歌に初挑戦したが、「音楽家なら必ず憧れることなので光栄です」とコメント。同バンドが大好きで、撮影期間中も毎日聴いていたという岡田は「『ロマンスがありあまる』、最高すぎます!」と大喜びしている。

 ◆ゲスの極み乙女。 ボーカル兼ギター川谷絵音(26)を中心にベース休日課長(28)キーボードちゃんMARI(27)ドラムほな・いこか(25)の4人で12年5月に結成。昨年4月ミニアルバム「みんなノーマル」でメジャーデビュー。昨年秋のフジテレビ系連続ドラマ「すべてがFになる」の主題歌を担当。敬遠しそうなバンド名とポップなメロディーや訴えかけるような歌詞のギャップが魅力。