北海道コンサドーレ札幌は11日、札幌・宮の沢で全体練習を行い、14日ガンバ大阪戦(札幌ドーム)を想定した戦術練習などを行った。ここまで10試合を終えて、主将のMF宮沢裕樹(27)は「前回J1だった時(12年)と比べて、ガタガタと崩れない。攻撃でも点を取る形が作れている」と、残留への手応えを口にした。

 前節の大宮アルディージャ戦(札幌ドーム)では、自身J1で9年ぶりとなる得点が決勝ゴールとなった。順位こそ、ぎりぎり残留圏内の15位も「しっかり守りながら少ないチャンスをものにしていくのは、思い描いていた形。粘れている試合が多い」と、混戦の国内トップリーグで戦えている実感がある。

 5年前は、わずか4勝で最下位に沈んだ。「1度崩れたら、なかなかJ1は難しい」と、怖さも痛感しているだけに、シーズンが終わるまで気は抜けない。

 前回J2でG大阪と対戦した13年には、1得点も、チームは敗れた。「もっと点は取っていきたい」と2戦連続得点を狙いつつ「G大阪は攻撃に人数をかけて来る。集中して、良い守備をすることが大事」。主将として、3ボランチのアンカーとして、チームの勝利に貢献する。【中島宙恵】