日本水泳連盟は15日、東京都内で開いた競泳委員会で小関也朱篤(ミキハウス)の暴力問題の再発防止策を協議し、社会人選手の研修強化などの意見が出た。国内の競泳選手で初となる大学生選手のドーピング違反が確定する見通しとなった件についても、啓発活動に一層力を入れることになった。

 平井伯昌競泳委員長は、所属企業での新人研修などに選手を参加させる機会を「増やしていきたい」と述べた。禁止薬物の周知徹底については「連盟では小学生の合宿からやっている。そういう初期段階から、薬物は絶対に駄目だと植え付けていきたい」と語った。

 小関選手を指導する藤森善弘コーチは、インフルエンザにかかっていた小関選手が16日から練習を再開する見通しを明らかにした。今後の対応に関しては「(所属先に)お任せしている」とだけ話した。