コニカミノルタ、カメラ事業から撤退
コニカミノルタホールディングスは19日、3月末でデジタルカメラとフィルムカメラ事業から撤退すると発表した。コニカの前身、小西屋六兵衛商店が1873年に創業してから130年余続いたカメラの老舗ブランドが姿を消すことになる。
名門メーカーのニコンも1月、一眼レフフィルムカメラ事業から事実上撤退する方針を表明しており、デジタルカメラの急速な普及や競争激化で、愛好家らに親しまれたカメラが次々と市場からなくなることになった。
カメラ事業は、コニカミノルタの売上高の4分の1強を占めるが、デジタル一眼レフカメラの参入遅れに加え、価格下落に対応しきれず赤字が続いていた。このため「企業価値向上のため、負の資産化する事業はやめる」(太田義勝副社長)ことを決めた。今後は成長が見込める液晶フィルムなど光学事業や複写機に力を入れる。
デジタル一眼と交換レンズの事業は3月末、提携しているソニーへ譲渡。既存商品の補修などもソニーへ委託する。現像事業は3月末で終了して今後のサービスはノーリツ鋼機へ委託し、フィルムなどの販売も07年6月末までに終了する。
事業終了に伴い米国工場を閉鎖するなど、全世界で従業員の1割強にあたる3700人を削減。国内でも500人の早期退職を募集する。これらに伴う特別損失900億円が発生するため、06年3月期連結決算は470億円の純損失を計上する見通しだ。
事業再編に伴い、4月1日付で岩居文雄社長(66)は取締役会議長に就任し、太田副社長が社長に昇格する人事も決めた。
◆太田義勝(おおた・よしかつ)同志社大卒。64年ミノルタカメラ(現コニカミノルタホールディングス)。ミノルタの常務、社長を経て合併に伴い03年8月から副社長。京都市出身。
[2006/1/19/20:25]
|